フムフムなるほど〜ってなるけど、そっから発展しないのが僕。
こんばんは、だいちゃん @udcxx です。
最近、吉田豪さんとか落合陽一さんにハマってます。知識に満ち溢れている方に憧れるお年頃なのかもしれない...。
だからと言うにはまだまだ足りないけど、意識的に本を読むようになりました...
ということで今日も今日とて読書感想文。落合陽一さんの本なんですが、久しぶりにスラスラ読めました。やっぱり文章の書き方にも合う合わないってあるんだなぁって改めて実感したりしました。
落合陽一さん
たまたまY●uTubeでラジオかなにかの放送が落ちてたのを聞いてから気になっていた落合陽一さん。大学教授であり会社の社長でありアーティストであるらしいです。
そしてこの本は、日本の立ち位置とか向かう先について、いろんな観点から指摘をされている一冊でした。しかも日本の将来は暗く語られることが多いけど、この本は意外にも日本の将来をポジティブに受け取れるように書かれていました。
人口減少していく日本
「人口減少にテクノロジーで抗う」「これからどこの国も人口減少に向かっていくから、人口減少に対するソリューションを開発出来れば、それを輸出することも可能」 というような事を書かれていました。 なるほど、超高齢社会先進国として後に続く国々にソリューションを提供する立場なのですね。モノづくりニッポンも大事ですが、高齢社会の国の回し方づくりニッポンはブルーオーシャンなので勝ち目しかないですね!人口減少にも臆することなく、むしろテクノロジーでどうにかするしかなくなるのはメリットとすら言えるかもしれません。
欧米というユートピア
日本人がよく使う「欧米」って言葉に疑問を投げかけていました。
そもそも、欧米って国は存在せず、欧州と米国は文化も制度もそれぞれバラバラです。しかも欧州は1つの国ではありません。それなのに明治以降、“欧米”に追いつけ追い越せでそれらを継ぎ接ぎして今の日本の制度を作ってしまった過去があります。それ故に日本に最適化されてなくて不都合が生まれているのではないか?というお話でした。
そもそも地域で醤油を貸し合ってたような民族なので、仕事でも、得意なものをガシガシ引き受けて、苦手でストレス負荷の掛かる仕事は得意な人に投げるような分担社会のほうが日本人的なのでは、と。「武農工商」がハッキリしていた江戸時代(鎖国してた)当時の仕事のあり方って、「欧米」なんていうありもしない理想を追い求めることもなく、自然発生的に誕生してたはずなので一番日本人にとって居心地が良かったのでは?という、「欧米」というユートピアを追い求めるのは辞めて、日本の日本らしい制度を整備しようというメッセージでした。
その中で特に会社という組織についていろいろ考えるところがありました。
会社に勤めるということ
まず、会社のシステムの中でも「新卒一括採用」からの「出世」そして「定年(終身雇用)」という日本独特のものが今の時代にマッチしているのか、という点です。
例えば「出世」に関しては、技術者も営業マンも、マネジメントが苦手なら管理職にならず、プロ技術者とかスーパー営業マン(ネーミングセンスの無さはさておき)になって、そういう人たちにそれ相応の対価を支払えばいいのになぁと思う派です。もちろん管理職は管理職に見合う給料で。なんで出世してしまうんだろう、という疑問をずっと持っていました。
ただ、経験もしないで得意不得意を決めつけるのは良くないので、気軽に他の分野もお試し出来るようにしておくのは大事です。だから人材の流動性って大事だよねって話になるんだと思いますが。
そもそも、僕の究極の理想の会社は、個人事業主の集まりみたいな集団です。個人個人で備品揃えて営業して経費計算して・・・ってやるより、備品も営業や事務作業もまとめてそれぞれプロがこなしたほうが効率的だよね、って集団がたまたま会社っていう名前の集団なだけの話だと思うんです。いまの会社は学校の延長線みたいな感じがして、受け身だから居心地は良いんだろうけど楽しくないし自分のコントロールが効かないからストレスが掛かるんじゃないですかね...。
テクノロジーが恐ろしい早さで発達している時代
便利だな〜すごいな〜って思ったものは試してみるべきだし、「こういう組み合わせもアリじゃね?」って思えばそれも新たなテクノロジーになる時代になっていると。
つまり僕でも新たなテクノロジーを生み出せる可能性が結構あるのが今この時代なのかもしれません。
その中で大事なのは、試せるだけ試してみて、人間の作業を減らしてあげることだと思います。
そうなってくると、大手企業の窓際にいる、テクノロジーの時代に適応できないおっさん方の存在がそれなりにネックかと思ったけど、そういう人に対する落合さんの提案に少し笑いましたw
強引に要約すると、そういうおっさんって事務作業がほぼ完全機械化出来る頃には定年退職してるはずだから、それまでの移行期さえ凌げればいいので、人手不足で困ってる色んなベンチャーなどのバックエンドとして事務処理なりの作業要員として派遣しちゃおう、とのこと。その知識はあるはずですw
特に今後はフットワークの軽いベンチャーがいろんなテクノロジーを生み出してくれるはずなので、そういうベンチャーに投資なり買収なりするのが体力のある大手の役割だと。子会社ないしは投資先には頑張ってもらわないといけないし、ちょうど手の空いたおっさんがいるからそこに回そう、というような意見でした(強引に要約してます)。
強引すぎて怒られそうですが、内容に関しては同意できます。
いまの仕事は機械に任せて、人間は新たな仕事を生み出していくっていうのは一見大変そうな話ですが、それが出来るのも人間ならではなんですよね。
まとめ
日本の文化や歴史から、今の世界の最先端まで、その多くを把握している落合さんの文章は説得力があり、なにより勉強になりました。やっぱり知識を持っておくってすごく大事なことですね。
今この時代を生きる僕らは、テクノロジーを食わず嫌いせずとりあえず利用してみて、活用できるように工夫していく、といったスタンスが求められているのかもしれないなと感じました。
...本当に小学生の読書感想文並みのクオリティに反省しつつ、次の本を購入してきます。
※この記事は以前 無趣味の戯言 で2018/11/02に公開された記事をちょっと訂正加筆して復活させたものです。